ナイチンゲールについて

11月26

フローレンス・ナイチンゲールはクリミア戦争時に大変な才能を発揮し、その生涯を看護に捧げました。’クリミアの天使’や’ランプの貴婦人’などと呼ばれ、現代でも看護師のことを指す’白衣の天使’という言葉も元はこのナイチンゲールを表す言葉だったのです。
ナイチンゲールの看護の基盤ともなる「看護覚え書」には「看護がなすべきこと、それは自然が患者に働きかけるのに最も良い状態に患者を置くことである」とあります。「看護とは、新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔さ、静かさなどを適切に整え、これらを生かして用いること」という文章があることからナイチンゲールは自然や人間本来の本質的なもの自然治癒力などを大切にしていたことがわかります。
現代の医療の発展は目まぐるしく、著しく進歩し続けているため、現代の医療にこの自然や人間本来の力を要したナイチンゲールの意志が受け継がれているというのも考えにくいですが、看護師のあり方については、今も昔も変わらずナイチンゲールの意志を受け継ぐべきだと思います。「看護の仕事は、快活な、幸福な、希望に満ちた精神の仕事です。犠牲を払っているなどとは決して考えない、熱心な、明るい、活発な女性こそ、本当の看護師と言えるのです。」というナイチンゲールの言葉はその通りだと思います。
しかし、ナイチンゲールをどれだけ学んでも看護師にはなれません。ナイチンゲールの言葉を現代に生かしつつ、現代に合った、知識・技術を学んでいく必要があります。